引越し業界は情弱ビジネス
引越し業界は、一見すると金額が不透明で、見積もりの計算方法や料金の構成要素が複雑です。多くの場合、見積もりには割引額が含まれ、お得感を演出するために工夫されています。しかし、このような見積もりの仕組みは、実は猿芝居的な一面を持っています。
多くの場合、引越し業者は最初にいくらの見積もり額で契約するかを決め、その後に見積もり額を調整します。そして、お客さんが相場を知っている場合、交渉の余地があり、見積もり金額を下げることができます。一方で、相場を知らないお客さんは、できるだけ高い金額で契約しようとする傾向があります。
特に繁忙期には、引越し業者は割引率を調整し、通常の料金の1.5倍から2倍の金額で契約を促します。繁忙期に料金が上がるのは需要と供給のバランスであり、一般的なビジネスの仕組みとして理解されます。例えば、ホテル業や航空会社も繁忙期には価格が上昇しますが、それはあらかじめ日程と価格が提示され、お客さんがその中から選択する形です。
しかし、引越し業界では異なります。見積もり額は複雑で透明性に欠け、お客さんの知識や経験に左右されて金額が変動します。これはフェアな取引とは言えず、お客さんの立場を考えると問題があります。
引越し業界において、より透明性の高い料金設定や見積もり方法が求められています。お客さんがより公平な選択を行えるよう、業界全体で改善されるべき点です。