引越し業界の現状と宇和島市の引越し事情
宇和島市から引越しをされる方に、引越し業界の現状と宇和島市の引越し事情について解説します。引越し業者を探す場合の注意点などを知っていただければと思います。
また、格安の引越しをしたい方がよくご利用される「赤帽」と宇和島市に拠点を置く「まちの引越屋」の料金表も掲載しています。
引越し業者をご利用される場合のご参考にされてください。
【目 次】
- 引越し業界の現状
- 宇和島市の引越し事情
- 赤帽の料金
- 宇和島市に拠点を置くまちの引越屋の料金
- 最後に
1.引越し業界の現状
引越しの相場が気になり、ネットで調べていたら、サイト毎に金額がバラバラで、調べれば調べるほど、ますます混乱してしまった経験はありませんか?
料金相場が安かった引越しの一括見積サイトを使って、見積りをとっても、期待する業者が見つからなかった、そんなことはありませんか?
なぜ、そんなことになるのか?
これを理解するには、引越し業界の現状を知ることが重要です。
それでは、引越し業界の基礎的なことについて解説していきます。
引越し料金の相場が見えにくいのは、業界に横たわる悪しき慣行が原因です。
引越し業界における悪しき慣行とは、ひとことで言えば「見積りの駆け引き」です。
引越し業者の見積りの手口ですが、最初に提示する見積り額は、値引きに余裕がある金額で、お客さんの反応を見ながら、できるだけ高い金額で成約できるように営業が頑張ります。
具体的には、フォーマットに基づいて、作業料金や車両料金、梱包料金、養生料金などの金額を計上していきますが、その金額にはあまり意味がなく、最後に大幅な割引を加えて、安く見せかけ、お客さんの反応を確かめます。
お客さんの反応を見ながら金額の交渉を受けて、最終的な金額を提示します。
しかし、この提示された金額は、まだ本当に最大限割り引いた金額ではありません。
今、ここで成約してもらえると、〇〇をサービスしますとか、今決めてもらえるのであれば、上司に電話して、もう少し金額を下げてもらえるように交渉しますなど、いろんな手を使って、自社で契約してもらえるようにせまってきます。
ここらへんで出てくる金額が、その業者の引越し料金の最低金額になります。
でも、この最終の金額に対し、他社の見積りがあると、さらなる値下げが期待できます。
他社に契約を奪われるくらいであれば、利益がなくても、自社で仕事をとりたいという心理が働き、引越し料金が安くなる傾向があります。
これが引越し業界の実態であり、「見積りの駆け引き」の慣行だと言えます。
単価を下げるためには、現場の数を増やす必要があるため、現場スタッフは1日に数件の引越しを行わなければならなくなります。
会社の利益がないと営業は、給料があがらないために、より多くの仕事を受注しなければなりません。現場スタッフも疲労が溜まってくると、ミスも増えます。
営業だけでなく現場スタッフも長時間の労働を強いられ、高ストレスな状態が続くと、不祥事をおこしたりもします。インターネットで、「引越し業者 不祥事」と検索すると、簡単にいろんな記事がみつかります。
どれだけ営業がいい人であっても、引越しは現場スタッフの良し悪しにかかっています。そういう意味で、引越しは、大手企業だからといって一概に安心できるものではありません。どんな人がきてくれるのかは運です。
話を元に戻しますが、ある大手引越業者の営業のノルマは、成約率90%以上はマストで、1件あたりの契約単価の目標値もあり、それが給料に反映されます。
「客単価を上げたい引越し業者」と「安く引越しをしたいお客さん」との間には利益相反の関係が存在します。
引越し業者が契約単価を上げるには、お客さんが引越し料金の相場を知らないと有利です。
そのため、引越し業者は、巧妙に引越料金の相場がわからないように工夫して、高い料金が取れそうなお客さんからは、しっかりと引越し料金をとろうとします。
2.宇和島市の引越し事情
宇和島市では、引っ越し業者が数社しかなく、選択肢が限られています。一方で、松山市内には大手業者を含む複数の引越し業者が存在しますが、宇和島市への引越しを引き受ける場合、移動距離や運転時間による人件費が上乗せされるため、安価な引越し料金を提供することは難しいでしょう。
また、松山市を含む周辺地域には人口が集中しているため、わざわざ遠方の宇和島市の引越しを積極的に引き受ける必要性も低く、大幅な価格交渉は期待できないでしょう。
インターネットでの状況
引っ越しに関する情報をインターネットで検索する際、多くの人が「宇和島市 引越し」と検索するのではないでしょうか?
そして、検索結果の上位に表示されるサイトはどのようなものでしょうか?
ほとんどが、「引越しの一括見積もりサイト」ではないかと思います。
以前お話しましたが、引っ越しでは相見積もりを取ることで安くなるということがあります。そのため、引っ越しをする際には、複数の引越し業者から見積もりを取ることが一般的です。
このような背景から、登場したのが、
手軽に「複数の引越し業者から相見積もり」を取得できる引越しの一括見積サイトです。
このサイトを使った人がみんな損をするとまではいいませんが、このサイトのカラクリを知らずに活用すると、損をする可能性があります。
引越しの一括見積サイトの使用は、利用者は無料で使用できて、複数社から相見積もりをとれるので、一見するといいサイトに思えるかもしれませんが、一括見積サイトがボランティアでサイトを運営しているわけではないので、注意が必要です。
一括見積もりサイトに登録している引越し業者は、
引越し見積サイトの運営に、引越し料金の約20%前後を手数料として支払っています。
例えば、ある引っ越し業者が最低でも4万円で引越しを請けるとします。
この場合、一括見積もりサイトからの問い合わせに対して5万円の見積もり金額で成約しなければ、引っ越し業者にとっては採算が合わないことになります。
なぜなら、5万円で成約した場合、引越し業者が実際に受け取る金額は、5万円から手数料の約20%を引いた4万円だからです。
つまり、お客さんが支払うのは5万円ですが、引越し業者が受け取るのは、4万円。では、残りの1万円は誰に?
それが、この一括見積サイトのカラクリです。
一括見積もりサイトの利用者にとっては、一見すると、無料で複数社から見積もりを取得できる便利なサービスに見えますが、その裏には、この手数料の存在があります。
そして、引越し一括見積サイトから問い合わせのあったお客さんと直接契約する行為や見積一括サイトが手数料をうけとるシステムになっていることをお客さんに説明することは禁止となっています。
これはフェアじゃないです。引越し一括見積サイトが手数料の存在をハッキリさせた上で、それでもお客さんから選ばれるサイトであればいいと思います。
手数料ビジネスしといて、お客さんに聞かれても、答えてはいけない。そういう隠し事をしているサイトがいいサイトなはずありません。
ちなみに、もう少し詳しく引越し一括見積サイトのことを説明すると、
見積りの金額は、引越し業者がサイトに事前に入力した数値で自動送信された金額です。
なので、実際に、その後、正式な見積金額を聞いたら、最初に提示された金額と大きく乖離してトラブルになったケースも多いみたいです。
ただ、残念なことに、引越しは引越し業者から相見積もりをとった方が安くできるという言葉が一人歩きして、多くの人が引越し一括見積サイトを使用した結果、引越し業者の売り上げは手数料分下がり、そして、
「宇和島市 引越し」で検索すると、引越し業者のホームページよりも一括見積サイトが上位表示されるようになっています。
「宇和島市 引越し」 で検索すると、
引越しお得ネット、引越しネット、価格.com、SUUMO、ミツモア、引越し侍、くらしのマーケット、SUUMO引越し見積もり、ホームズ、ズバッと引越し比較、引越し見積りex等が上位に表示されます。
「宇和島市 引越し 相場」 で検索すると、
単身や2人暮らしの引越し料金の相場がそれぞれのサイトに書かれています。そこで、一つだけ安いサイトがあったりすると、疑った方がいいです。
一括見積サイトは上位表示されれば、お客さんが見積依頼をかけてくれさえすれば、業者から手数料をもらえるので、サイトが上位表示されるためには何でもします。
そして、一括見積サイトは、お客さんと引越し業者をマッチングするだけなので、その後のトラブルは関係ありません。インターネット検索で上位表示さえ、されていれば儲かるシステムなんです。
引越しで相見積もりをとるのであれば、手間はかかるけど、引越し業者から直接見積りをとった方がいいです。
引越し業者が一番安い料金を提示できるのは、直接見積りをとってもらうことで、一括見積サイトに手数料を支払わなくてよくなる分、金額を安くできます。
そもそも、透明でシンプルな料金設定にしていれば、値引く必要もないと思うんですが・・・
まちの引越屋は、定額で透明かつシンプルな料金設定にすることで、いつでも格安に引越しができます。相見積もりをとっても安くはなりません。他社の見積金額も関係ないです。
例えば、同業者が15万円の見積りを出した現場を、料金表に基づいて27,000円で見積を出し、仕事をお請けしたこともあります。他社だと、半額の7万円とか安くても5万円とかで契約をとるかもしれませんが、まちの引越屋はそれをしません。
お客さんも、まちの引越屋が格安な業者なので、きちんとしてくれる業者なのか、少し心配があったみたいですが、丁寧に家具を梱包して、慎重で機敏に動き回る引越しのプロとしての動きに感動されていました。
まちの引越屋は格安なだけでなく、ちゃんとしてます。そこに自信がなかったら事業をしてません。
3.赤帽の料金
この料金表は、赤帽愛媛県軽自動車運送協同組合のホームページを参考に作成したものです。
赤帽の料金体系は、大きく3つに分かれます。
「距離制運賃料金」と「時間制運賃料金」と「引越し運賃料金」です。
引越し業務と同等の作業を要する配達については、「引越し運賃料金」が適用されますが、ちょっとした家具をすぐそこまで運んでほしいといった軽易な作業であれば、「時間制運賃料金」が適用されることが多いように思います。
ここでは、「時間制運賃料金」と「引越し運賃料金」について紹介します。
なお、引越し運賃料金については、20kmを超えた場合の料金については記載がないため、20kmを超えた分は、「距離制運賃料金」と同様に加算されるものとして、料金表を作成します。
時間制運賃料金
平日は2時間以内の作業で6,050円が相場料金となっています。
時間 | 税込運賃 | 休日割増 | 深夜・早朝割増 |
---|---|---|---|
2時間貸切・20km迄 | 6,050円 | 7,260円 | 7,865円 |
超過時間(30分毎) | 1,375円 | 1,650円 | 1,787円 |
引越し運賃料金
作業時間が2時間以内の場合の料金一覧です。
距離 | 通常料金 | 土日祝料金 | 繁忙期料金 |
---|---|---|---|
10km | 14,300円 | 17,160円 | 18,590円 |
20km | 14,300円 | 17,160円 | 18,590円 |
30km | 16,720円 | 20,060円 | 21,740円 |
40km | 19,140円 | 22,960円 | 24,890円 |
50km | 21,560円 | 25,860円 | 28,040円 |
60km | 23,430円 | 28,100円 | 30,470円 |
70km | 25,300円 | 30,340円 | 32,900円 |
80km | 27,170円 | 32,580円 | 35,330円 |
90km | 29,040円 | 34,820円 | 37,760円 |
100km | 30,910円 | 37,060円 | 40,190円 |
150km | 38,610円 | 46,310円 | 50,190円 |
200km | 45,210円 | 54,210円 | 58,740円 |
300km | 58,410円 | 70,010円 | 75,840円 |
400km | 71,610円 | 85,810円 | 92,940円 |
500km | 84,810円 | 101,610円 | 110,040円 |
600km | 98,010円 | 117,410円 | 127,140円 |
700km | 111,210円 | 133,210円 | 144,240円 |
800km | 124,410円 | 149,010円 | 161,340円 |
900km | 137,610円 | 164,810円 | 178,440円 |
1000km | 150,810円 | 180,610円 | 195,540円 |
4.宇和島市に拠点を置くまちの引越屋の料金
まちの引越屋の料金体系は、大きく2つに分かれます。
「距離制運賃料金」のライトプランと「時間制運賃料金」のスタンダードプラン、1日プランです。
距離制運賃料金(ライトプラン)
距離 | 定額料金 |
10km | 15,000円 |
20Km | 16,500円 |
30km | 18,000円 |
40km | 19,500円 |
50km | 21,000円 |
60km | 22,500円 |
70km | 24,000円 |
80km | 25,500円 |
90km | 27,000円 |
100km | 28,500円 |
150km | 36,000円 |
200km | 43,500円 |
300km | 58,500円 |
400km | 73,500円 |
500km | 88,500円 |
600km | 103,500円 |
700km | 118,500円 |
800km | 133,500円 |
900km | 148,500円 |
1000km | 163,500円 |
こちらの料金は高速料金込みの金額です。
荷物の少ない単身者の引越しを想定しております。
時間制運賃料金
スタンダードプラン
料金は30,000円
移動距離20km以内
軽トラック1台を何度でもピストン可
作業員は1名
作業時間は、最大5時間 ①08:00~13:00または、②13:00~18:00
荷物の多い単身者や2人暮らしのお引越しを想定しています。
1日プラン
料金は55,000円
移動距離20km以内
軽トラック1台を何度でもピストン可
作業員は1名
作業時間は、最大10時間 08:00~18:00
作業員2名の場合は、65,000円
2人~3人暮らしのお引越しを想定しています。
5.最後に
まちの引越屋をしている私が書いているブログなので、当たり前ですが、結論は、どの場合でもまちの引越屋を使った方がいいです。
料金設定がないようなご依頼へは、相談して料金を決めるようにはなりますが、まちの引越屋の名にふさわしく、地域のちょっとしたお困りごとにも対応していきたいと思っています。
最後に、まちの引越屋について簡単にご紹介します。
1.透明な料金設定
- 予算の把握が容易:顧客は引越しの費用を正確に把握しやすくなります。明確な料金表に基づいて、予算を立てることができます。
- 信頼性が向上:透明な料金設定は信頼を築きます。引越しの際に予期せぬ追加費用が発生する心配をせずに済みます。
- 満足度の向上:予想外の費用を減らすことで、引越しの費用に対して不安を感じることなく、スムーズに引越しができます。
2.地域に密着したサービス
- 地元のニーズに対応: 地域に密着した業者は、地元のニーズや好みに合わせたサービスを提供することができます。
- 迅速な対応と柔軟なサポート: 地域に密着した業者は、引越しに関する緊急の問題や要望に迅速に対応することができます。
3.安心の引越しスキル
- 荷物の梱包技術: 荷物を適切に梱包する技術は、引越し中の財産や荷物を保護し、損傷を最小限に抑えるために重要です。適切な梱包材や方法を使用し、荷物をしっかりと保護することができます。
- 重い荷物の運搬技術: 引越しでは、重い家具や家電製品などの荷物を運ぶ必要があります。適切な運搬技術を使用して、負傷や損傷のリスクを最小限に抑えることができます。
- 適切な持ち運びのテクニック: 引越しの際には、階段を上り下りするなどの特殊な状況に対応するための適切な持ち運びのテクニックが必要です。安全かつ効率的に荷物を運ぶ方法を知っておくことができます。
- トラックの積み込みと配置: 荷物をトラックに積み込み、適切に配置することは、引越しの成否に欠かせません。荷物の重量とバランスを考慮し、トラック内での移動中に荷物が崩れないようにすることが必要です。
- コミュニケーション: 引越しのプロセス中、顧客との適切なコミュニケーションを保つことが重要です。お客さんの要望やニーズを理解し、適切に対応することで、満足度を高めていただくことができます。